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Salesforce と NVIDIA が Koa を発表:顧客関係管理(CRM)向けに作られた AI 推論モデル

NVIDIA のブログによると、Salesforce と NVIDIA は Dreamforce で、Agentforce 向けの CRM 特化 AI モデル Koa を発表した。NVIDIA は学習にも運用にも顧客データを使っていないと説明し、10月から初期顧客での試験が始まる。これらの主張は第三者による検証を受けていない。

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Salesforce と NVIDIA が Koa を発表:顧客関係管理(CRM)向けに作られた AI 推論モデル
画像:Mokaair (Original editorial artwork)

何が起きたのか

NVIDIA のブログによると、Salesforce と NVIDIA は2026年9月15日の Salesforce Dreamforce で、Salesforce の Agentforce 向け CRM 推論モデル Koa を発表した。CRM は「顧客関係管理」の略で、企業が顧客データ、営業、サポートを管理するシステムを指す。推論モデルとは、段階的に考えてから回答や行動を行う AI モデルのことだ。NVIDIA は、Koa は Salesforce 初の CRM 推論モデルで、NVIDIA Nemotron 3 Super を基盤にしていると述べている。

NVIDIA の説明では、Koa は Nemotron 3 Super を土台に、独自の合成データセットで「ポストトレーニング」(既存モデルに特定のデータでさらに学習させること)を行って作られた。合成データとは、実際の記録を直接使わずコンピューターで生成したデータである。NVIDIA によれば、このデータセットは約30年分の企業 CRM 導入事例に基づいている。学習には教師あり微調整と強化学習の2手法が使われ、ツールは NeMo RL、NeMo Gym、NeMo AutoModel。製造、金融サービス、医療、旅行など14以上の業界の合成的な企業シナリオが対象という。

データの扱いと性能:NVIDIA の説明

NVIDIA によると、Nemotron はオープンモデルのため、Salesforce は自社インフラ内でモデルを微調整(自社用途への調整)し、実行できる。Salesforce はウェイト(モデルの挙動を決めるパラメーター)を管理し、モデルは Salesforce のシステム上で動作し、学習時も推論(モデルが実際に動いて結果を出す段階)時も顧客データは使われていない。同ブログが伝えるところでは、Salesforce のプラットフォーム&エンジニアリング担当プレジデントの Rohan Kumar 氏は「Not a single byte of customer data was used」(顧客データは1バイトも使われていない)と述べた。

NVIDIA は、Salesforce の CRM Bench で、Koa は CRM アクションにおいて主要モデルと同等かそれ以上の性能を示し、「3x fewer errors」(エラーが3分の1)だったとしている。CRM Bench は、商談の更新、ケースの割り当て、フォローアップの設定といった実務タスクでモデルを比較するベンチマークである。これは NVIDIA が伝える結果で、独立した第三者の検証はない。

Koa の要点(すべて9月15日時点の NVIDIA ブログの記述)
項目NVIDIA ブログの記述
モデルの位置づけSalesforce 初の CRM 推論モデル。Agentforce 向け
基盤モデルNVIDIA Nemotron 3 Super
学習データ約30年分の企業 CRM 導入に基づく独自の合成データ
顧客データ学習時・推論時とも使用せず
ベンチマークCRM Bench の CRM アクションで主要モデルと同等以上、3x fewer errors
現状Salesforce 社内で稼働中。Slack の従業員向けエージェント(従業員に代わって作業する AI アシスタント)を支援
顧客向け試験10月開始。初期顧客に Formula 1、UChicago Medicine、Baxter Credit Union、1-800Accountant、Engine、Xero
一般提供2026年冬の予定、米国

これらの主張をどう受け止めるか

上記の性能結果は Salesforce 自身の CRM Bench によるもので、NVIDIA が伝えたものだ。実際の効果は、顧客での試験や独立した評価を待つ必要がある。

Salesforce を使う企業にとって、データがどう扱われるかは重要な問題だ。NVIDIA はモデルが Salesforce 自社のシステム内で動作し、顧客データで学習していないと述べている。詳細は Salesforce と NVIDIA の正式な説明を確認してほしい。

ジェンスン・ファン氏がステージで語ったこと

NVIDIA のブログによると、NVIDIA 創業者兼 CEO のジェンスン・ファン氏は AI の安全性について「Safety is paramount in a lot of ways. It's job one」(安全は多くの意味で極めて重要で、最優先事項だ)と述べ、安全は工学の問題であり、製品の機能・能力・安全に自信が持てないなら出荷すべきではないと語った。また、オープンモデルの割合は昨年初めの30%から現在は約70%に増えたとし、「Every company, every enterprise, every country would become an AI company」(あらゆる企業、あらゆる組織、あらゆる国が AI 企業になる)と述べた。

NVIDIA はさらに、自社が営業、サービス、マーケティング、オペレーションで Salesforce を利用しており、現在カスタマーサポートの業務で Agentforce を試験運用していると述べている。

よくある質問

Koa とは何ですか?

NVIDIA のブログによると、Koa は Salesforce 初の CRM 推論モデルで、顧客関係管理の業務を専門に扱う AI モデルです。Agentforce 向けで、NVIDIA Nemotron 3 Super を基盤にしています。

Koa は顧客データで学習されましたか?

NVIDIA は、学習時も推論時も顧客データは使われておらず、モデルは Salesforce 自社のインフラ内で動作していると説明しています。これは NVIDIA の主張で、独立した確認はありません。

いつ使えるようになりますか?

NVIDIA の9月15日付ブログによると、Koa は Salesforce 社内で稼働済みで、顧客向け試験は10月開始の予定です。その時点で Agentforce で顧客が選べるモデルになります。一般提供は2026年冬に米国から始まる予定です。最新の時期は公式発表をご確認ください。

「3x fewer errors」は信頼できますか?

これは NVIDIA が Salesforce の CRM Bench の結果として伝えたもので、エラーが3分の1という意味です。現時点で検証できる独立したデータはなく、顧客での試験や第三者の評価を待つのが望ましいです。

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