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Cloudflare、エージェント向けブラウザ「Kitesurf」を更新:WebMCPに対応、Browser Run APIを完全カバー、ターミナルでも実行可能に

Cloudflareは2026年9月28日、AIエージェント向けブラウザKitesurfのアップデートを発表した。WebMCPへの対応、73万件を超えるWPTサブテストの合格、Browser Run APIの完全カバー、ターミナル版の提供を明らかにしている。以下の情報はすべてCloudflare公式ブログに基づく。

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Cloudflare、エージェント向けブラウザ「Kitesurf」を更新:WebMCPに対応、Browser Run APIを完全カバー、ターミナルでも実行可能に
画像:Mokaair (Original editorial artwork)

概要:CloudflareがKitesurfの最新進捗を公表

Cloudflareは2026年9月28日、公式ブログにCelso Martinho氏による記事「The road to the agentic browser: A Kitesurf update」を掲載した。Cloudflareによれば、同社は8月にKitesurfをリリースした。これは、人の代わりにWebサイトを操作してタスクをこなすAIプログラム(AIエージェント)の時代に向けて設計され、Cloudflare Workers上で完結して動作するブラウザで、人間向けに設計されたブラウザの機能をすべて引き継ぐのではなく、エージェントがWebに求めるものを軸に構築されている。

Cloudflareは、リリース以降Kitesurfにより実践に近いタスクを実行させ、社内外の顧客からのフィードバックに基づいて機能と効率を高めてきたとしている。今回のアップデートには、WebMCP対応、Web標準APIの拡充、パフォーマンスの最適化、Browser Runとの統合、そしてターミナル版が含まれる。

Cloudflare、エージェント向けブラウザ「Kitesurf」を更新:WebMCPに対応、Browser Run APIを完全カバー、ターミナルでも実行可能に
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WebMCP:エージェントがサイトの機能を直接呼び出す

Cloudflareは、現在のブラウジングはピクセルをクリックして正しい要素が読み込まれることを期待するやり方であり、プログラムで操作する世界では遅く脆弱だと指摘する。Cloudflareによると、WebMCPを使えば開発者はサイトの機能をエージェントに直接公開でき、エージェントはクリックを模倣する代わりにsearchFlights()のような関数を呼び出せる。

CloudflareはKitesurfがWebMCPに対応したと発表した。同社はまた、数週間前にサイト所有者がスイッチ一つでWebMCPを有効にでき、サイトのコードを変更せずにブラウザエージェントがサイト上のツールを発見・利用できるようになったと発表済みであること、そしてBrowser RunではChrome beta使用時にすでにしばらく前からWebMCPに対応していたことにも触れている。Cloudflareによると、公開されているKitesurf playgroundでテストが可能で、Cloudflare Radarはnavigate-toやset-locationといったWebMCPツールを公開している。

標準互換性とパフォーマンス:Cloudflareが公表したデータ

Cloudflareによると、Kitesurfが対応するAPIはWebMCP、CSS Layout、CSS Object Model(CSSOM)、CSS Typed OM、Custom elementsにまで拡大し、URLモジュールの解決、JSONモジュール、import mapの処理も追加された。これらはより複雑なページを正しく表示するための仕組みである。また、iframe(ページ内に別のページを埋め込む仕組み)が適切なタイミングで読み込まれ、分離性が向上し、より多くの言語やエンコーディングでテキストが正しく表示されるようになったという。

Cloudflareによれば、Kitesurfは現在Web Platform Tests(WPT)のサブテストに73万件超合格しており、リリース時より50万件多い。WPTは、ブラウザがWeb標準を一貫して実装しているかを確認するための共有オープンソースのテストスイートである。パフォーマンス面では、AIエージェントにとって重要なのはページの読み込み速度ではなく、エージェントが判断と操作を繰り返すサイクル(エージェントループ)の待ち時間(レイテンシ)だと同社は考えており、JavaScriptの実行、タイマー、スクリプトの読み込み、メモリ解放、フォントのオンデマンド読み込みを最適化した。Cloudflareは、より多くの標準に対応しながらも、実時間とCPU使用量はリリース時のベースラインとおおむね同等で、一部のケースでは改善しているとしている。

Kitesurfのリリース時と今回のアップデートの比較(データはすべてCloudflare公式ブログによる)
項目Cloudflareが述べるリリース時の状況Cloudflareが述べる今回のアップデート後
WebMCPKitesurfでの対応に言及なしKitesurfがWebMCPに対応
WPTサブテスト現在より50万件少ない73万件超
Browser Run API完全にはカバーせず完全にカバー、CDP・Playwright・Puppeteer・MCPと併用可能
Quick ActionsREST API経由でのみ利用可能Workerスクリプト内でバインディング経由でも利用可能
パフォーマンスリリース時のベースライン実時間とCPU使用量はおおむね同等、一部で改善
ターミナル描画言及なしKitty画像プロトコルおよび純粋なANSIテキストモードに対応

Browser Runとの統合とターミナル版

Cloudflareによると、Browser Runは画面を表示せずに動くブラウザ(ヘッドレスブラウザ)をプログラムで制御・実行できる開発者プラットフォーム製品で、Kitesurfは選択可能なブラウザの一つである。Cloudflareは、本日よりKitesurfがBrowser Run APIを完全にカバーしたとしており、ブラウザを自動操作するためのCDP、Playwright、Puppeteer、MCPで利用できる。Quick Actionsはスクリーンショットの取得、HTMLコンテンツの取得、PDFの生成といった一般的なタスク向けのシンプルなインターフェースで、リリース時はREST API経由でのみ利用できたが、現在はWorkerスクリプト内でenv.BROWSER.quickAction()バインディングを通じても利用できる。

Cloudflareによると、Kitesurfはページのセッション処理とページコードの実行を担うPageScriptと、ピクセルの生成を担うPageRendererを分離しており、描画を外部に移しつつ、セキュリティ上重要な部分をサーバー側に保持できる。Cloudflareはこの方式を、同社のセキュリティ製品群(SASE)の一つであるCloudflare Browser Isolationになぞらえている。同社はPageRendererをPlayground Workerに移し、ターミナルで画像を表示するための仕組みであるKitty画像プロトコル(Kitty、Ghostty、WezTermなどが対応)へ出力するようにしたほか、純粋なANSIテキストモードも追加した。これによりユーザーはターミナルでページを描画でき、Kitesurfを使うエージェントがページをどのように「見て」いるかを確認できるという。

一般の読者にとっての実際の影響

  • WebMCPが普及すれば、AIエージェントはマウスクリックを模倣する代わりに、サイトが公開する機能を呼び出してタスクを完了するようになる可能性がある。Cloudflareはクリックを模倣する方式は遅く脆弱だと考えている。
  • 一般ユーザーにとって、この種のアップデートは主に将来AIアシスタントが代わりにサイトを操作する際の信頼性に関わるもので、現時点で必要な操作はない。
  • サイト所有者について、Cloudflareはスイッチ一つでWebMCPを有効にできるとしているが、自サイトに適しているかは各自で判断すべきである。
  • WPTのデータやパフォーマンスに関する記述はいずれもCloudflareが自ら公表したもので、読者はベンダーの主張として受け止めるべきである。

よくある質問

Kitesurfとは何ですか?

Cloudflareによると、Kitesurfは同社が8月にリリースした、エージェント時代向けに設計されCloudflare Workers上で完結して動作するブラウザです。人間向けブラウザの機能をすべて引き継ぐのではなく、エージェントがWebに求めるものを軸に構築されています。

WebMCPは何に役立つのですか?

Cloudflareによると、WebMCPを使えば開発者はサイトの機能をエージェントに直接公開でき、エージェントはクリックを模倣する代わりにsearchFlights()のような関数を呼び出せます。Cloudflareは2026年9月28日、KitesurfがWebMCPに対応したと発表しました。

今回のアップデートで標準互換性はどう進歩しましたか?

Cloudflareによると、Kitesurfは現在WPTサブテストに73万件超合格しており、リリース時より50万件多く、CSS Layout、CSSOM、CSS Typed OM、Custom elementsなどのAPIにも新たに対応しました。これはCloudflareが自ら公表したデータです。

開発者はどのツールでKitesurfを制御できますか?

Cloudflareによると、KitesurfはBrowser Run APIを完全にカバーしており、CDP、Playwright、Puppeteer、MCPと併用できます。Quick ActionsもWorkerスクリプト内でバインディング経由で利用できます。

ターミナル版は何に使えますか?

Cloudflareによると、ターミナル版はKitty画像プロトコル対応のターミナル(Kitty、Ghostty、WezTermなど)や純粋なANSIテキストモードでWebページを描画でき、アプリを切り替えずに閲覧できるほか、Kitesurfを使うエージェントがページをどう「見て」いるかを確認できます。

一般ユーザーは今何かする必要がありますか?

必要ありません。今回のアップデートは主に開発者とサイト所有者向けで、一般の読者にとっての意味は、AIエージェントによるサイト操作の方法が変わる可能性を知っておくことにあります。

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