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CloudflareがForgeをオープンソース化:SDK、CLI、ドキュメントを自動生成するパイプライン
Cloudflareは2026年9月28日、オープンソースのパイプライン「Forge」を発表しました。APIの仕様からSDK、コマンドラインツール、ドキュメントを自動生成する仕組みです。本記事ではCloudflare公式ブログをもとに、その内容と設計思想を整理します。あわせて、開発者やCloudflareの既存ユーザーへの影響の可能性もまとめます。
読了目安 9 分

Cloudflareが発表した内容
Cloudflareは2026年9月28日、公式ブログでForgeを発表しました。記事の執筆者はDimitri Mitropoulos氏、Matt “TK” Taylor氏、Samuel Macleod氏です。Cloudflareによると、ForgeはSDK(ソフトウェア開発キット)、CLI(コマンドラインツール)、ドキュメント、ライブラリを生成できるパイプラインです。パイプラインとは、入力から成果物までを段階的に自動で作り出す一連の処理のことです。Forgeはオープンソースでプラグイン可能、つまり機能を部品として追加できる作りになっており、誰でも無料でデプロイ・実行できます。
Cloudflareは、Forgeはまだ初期段階にあるとしています。一方で、すでにcf CLIに必要な出力の生成に使われており、今後数か月のうちにCloudflareのAPIドキュメントやSDKなどにも対応するとしています。またCloudflareは、ForgeはAIエージェントを顧客として扱うために開発したものだと説明しています。同社の見方では、CLI、API SDK、MCPサーバー、そしてそれらに対応するドキュメントは、今やあらゆる製品に欠かせない基本装備です。MCPサーバーとは、AIエージェントが外部のサービスを利用するための接続口のことです。
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CloudflareがForgeを自ら開発した理由
Cloudflareによると、同社のAPIには3,500を超えるオペレーションがあります。その背後には、Rust、Go、TypeScript、Pythonなど複数の言語で書かれた数百のサービスがあります。Cloudflareは、複数のホスト型製品を試し、本番環境でも依存してきたと述べています。しかし、いずれも課題を解決できず、中にはサービスを完全に終了した製品もあったといいます。過去には、あるチームがマージした変更が生成パイプラインを意図せず壊し、別のチームがリリース時になって初めてそれに気づいたこともありました。
Cloudflareによると、Forgeは各チームのAPIリポジトリでCI(継続的インテグレーション:コードの変更のたびに自動でチェックやビルドを行う仕組み)として実行されます。Forgeはすべての変更をチェックし、CLI、ドキュメント、SDKのプレビュー版を生成します。プレビュー版ではその変更だけが強調され、インストールして試せます。これにより、問題が下流に影響する前に発見できるとしています。
| 観点 | Cloudflareが説明する従来の状況 | Cloudflareが説明するForgeのアプローチ |
|---|---|---|
| 問題を発見するタイミング | 変更がリリース時になって別チームに発見されることがあった | CI上で変更ごとにチェックし、プレビューを生成 |
| ツールの管理権 | 管理できないホスト型ツールに依存し、一部はサービス終了 | オープンソースで、自ら無料でデプロイ・実行可能 |
| 入力形式 | 記事では詳述されていない | 現在はOpenAPIに対応。将来的にAsyncAPI、GraphQL、Cap’n Proto、Protobufなどに対応できる設計 |
| 出力同士の関係 | 他の生成ツールでは通常、連携方法をツール側が決める | トランスフォーマーを連結でき、ユーザーが自ら制御 |
Forgeの主な設計上の特徴
Cap’n Webを含む多様な出力を生成可能
Cloudflareによると、ForgeはOpenAPIの仕様からCap’n Webを直接生成できます。OpenAPIは、APIの仕様を記述するための標準的な形式です。Cap’n WebはCloudflareのRPC(遠隔手続き呼び出し)システムで、TypeScriptからリモートAPIをローカルのメソッドのように呼び出せるようにするものです。Cloudflareは、同じ方法で生成できる例として、TanStack Queryのバインディング、ZodやValibotのスキーマ、MCPサーバーなどを挙げています。
トランスフォーマーを連結できる
Forgeのトランスフォーマーとは、ある形式の情報から別の成果物を作り出す変換部品のことです。Cloudflareによると、トランスフォーマーは、あるターゲットの出力を使って別の出力を生成できます。その連結方法はユーザー自身が制御できます。Cloudflareはcf CLIを例に挙げています。cf CLIはTypeScriptで書かれており、生成された出力の上に、cf devやcf buildなど手書きで追加したコマンドを含んでいます。これらのコマンドは、Viteなどのパッケージが提供するTypeScript APIを呼び出す必要があります。Cloudflareは、こうした手書きのコマンドをドキュメントに反映できる既存ツールが見つからなかったと述べています。そのため、この機能をForgeに組み込んでいるとしています。
APIのバージョン管理との関係
Cloudflareによると、同社のv4 APIは10年間にわたり唯一のメジャーバージョンです。Cloudflareは、新しいバージョン管理の方法を研究していると述べています。将来新しいメジャーAPIバージョンをリリースしても、古いクライアントやSDKを壊さない方法です。また、TypeScript、Rust、Python、Go、PHP、TerraformのSDKについて、近く詳細を発表するとしています。Terraformは、インフラの設定をコードで管理するためのツールです。Cloudflareは、Terraformの移行には特に慎重に取り組むとしています。
一般読者と開発者への実際の影響
- 一般ユーザーにとって:この種のツールは主に裏側で動作します。Cloudflareが掲げる目標が実現すれば、同社のCLI、SDK、ドキュメントがAPIの変更により一貫して追随することが期待されます。ただし、それは今後の実際の成果次第です。
- 開発者にとって:CloudflareはForgeがオープンソースで、無料でデプロイできるとしています。理論上は、自社APIのSDK、CLI、ドキュメント生成に利用できます。ただしまだ初期段階のため、評価の際には成熟度に注意するのがよいでしょう。
- AIエージェントのエコシステムにとって:CloudflareはMCPサーバーなどのインターフェースを基本装備と位置づけています。ここから、APIプロバイダーがAIエージェントにとって使いやすいサービスのあり方を模索していることがうかがえます。
- Cloudflareの既存ユーザーにとって:CloudflareはTerraformを含め、APIのバージョン管理とSDKを見直すとしており、今後の発表に注目する価値があります。
よくある質問
Forgeとは何ですか?
Cloudflareによると、ForgeはAPIの仕様からSDK、CLI、ドキュメント、ライブラリを生成するパイプラインです。オープンソースでプラグイン可能な作りになっており、誰でも無料でデプロイ・実行できます。
Forgeはすでに実際に使われていますか?
Cloudflareは、Forgeはまだ初期段階にあるとしています。一方で、すでにcf CLIに必要な出力の生成に使われており、今後数か月のうちにCloudflareのAPIドキュメントとSDKにも対応するとしています。
Forgeはどの入力形式に対応していますか?
Cloudflareによると、Forgeは現在OpenAPIに対応しています。将来的には、AsyncAPI、GraphQL、Cap’n Proto、Protobufなど他の入力形式にも対応できる設計になっています。
なぜCloudflareは既存のホスト型ツールを使い続けなかったのですか?
Cloudflareは、複数のホスト型製品を試して依存してきたと述べています。しかし、いずれもチームをまたぎ数百のリポジトリにわたる同社のニーズを満たせず、一部の製品はサービスを終了したといいます。
現在使っているCloudflare APIやTerraformの設定に影響はありますか?
Cloudflareは、古いクライアントやSDKを壊さずに新しいメジャーバージョンをリリースする方法を研究しているとしています。Terraformの移行には特に慎重に取り組むとしていますが、具体的な詳細はまだ公表されていません。Cloudflareの今後の公式発表に注意することをおすすめします。
Forgeに関する説明は独立して検証されていますか?
いいえ。本記事の情報はCloudflare公式ブログのみに基づくもので、同社自身の説明です。
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