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台湾のマナーと安全ガイド:MRTの罰金、お寺の参拝、ゴミ、地震・台風、緊急電話

台湾で旅行者が実際に罰金を取られるルールと、誰も教えてくれないマナーを日本との違いつきで。MRTは水も禁止、優先席、お寺の作法、ゴミと電子たばこ、道路の渡り方、地震と台風、水道水、病院、困ったときの電話番号まで。

更新日: 読了目安 10 分

台北MRT板南線・台北駅のホームで、床の線に沿ってドアの前に並ぶ乗客
画像:Bigmorr (CC BY-SA 4.0)

台湾は旅行しやすい国です。人は列に並び、コンビニはどこにでもあります。つまずくのは小さな点ばかり。台北MRT(台北捷運)で水を一口飲めば罰金の対象、街にゴミ箱は少なく、バイクは横断歩道を横切り、地震や台風で予定が一気に変わることもあります。

書かれていないマナーと罰則つきのルールをまとめました。罰金額と電話番号はすべて2026年9月に公式ページで確認し、日本との違いはそのつど書いています。

MRT:小さな習慣に、本物の罰金

いちばん引っかかりやすいのが飲食禁止です。改札手前の黄色い線から内側は飲食禁止で、台北MRTは水やミネラルウォーターも含むと明言。全国法の大衆捷運法(大眾捷運法)は、ガムやビンロウを噛むことも同じ条項で禁じています。ホームも車内も対象で、罰金はNT$1,500〜7,500。日本の電車の感覚でペットボトルの水を一口、は通用しません。体調不良で水や薬が必要なら駅員に申し出ましょう。タピオカは改札の前で飲み切ること。 全国の法律に基づく罰則なので、桃園・台中・高雄のMRTでも表示がない限り同じと考えてください。

列、エスカレーター、優先席

  • ホームのドア前の線に沿って並び、降りる人が先。改札や通路をふさいで駅員の注意に従わない場合も罰金の対象です。
  • エスカレーターは手すりにつかまり、立ち止まって乗るのが北捷の規則。駆け上がりと大きな荷物は禁止です。
  • 優先席は濃い青色で、各車両のドア近く。以前の表示は「博愛座」で、今の北捷の案内では日本と同じ「優先席」です。席が必要な人は駅の案内所で「讓座貼紙」(席を譲ってほしいことを示すシール)を証明なしでもらえ、妊婦向けのバッジもあります。付けている人には席を譲りましょう。
  • 床や自分のスーツケースに座るのは規則違反。座席に寝そべり、注意されてもやめなければ罰金です。
  • スーツケースは最長辺165cm、縦・横・高さの合計220cmまで。
  • 車内で具合が悪くなったら、駅員に伝えれば救護を手配してもらえます。

日常のマナー:チップ、靴、お寺

チップは不要、明細は確認

日本と同じくチップの習慣はありません。交通部観光署によると、ホテルやレストランは10%のサービス料を加えるのが一般的なので、明細を見るだけで上乗せは不要。夜市や麺の店も何も求めません。「謝謝(シエシエ)」で十分です。

玄関で靴を脱ぐ場面

家庭や民宿、入口に段差のある温泉の部屋では、靴箱やスリッパがあれば脱ぐ合図。感覚は日本と同じです。ホテル、店、レストランでは不要で、お寺も表示がなければ靴のままで大丈夫です。

お寺:地元の人の参拝の順番

台湾の廟は今も祈りの場です。拝む人の前をふさがず、声を抑え、祈っている人を撮るなら許可を取りましょう。台北の龍山寺(艋舺龍山寺)が公式に案内している手順は、日本の寺社とかなり違います:

  1. 向かって右側の入口「龍門」から入り、「虎門」から出る。
  2. お供えは任意。龍山寺では供物の売り場でお菓子を買えます。
  3. 合掌して、名前、生年月日、今の住所、願いごとを神様に伝え、三回お辞儀する。住所まで伝えるのが日本との大きな違いです。
  4. 目当ての神様へ直行せず、順番に参拝する。縁結びの月下老人(月老)へまっすぐ行くのは失礼だと龍山寺は書いています。
  5. おみくじ(籤詩)は一対の筊を投げて許しを請い、「聖筊」が出たら引けます。棒は番号が読めるだけ持ち上げて筒に戻し、その番号でよいか聖筊三回連続で確認。解説窓口は10時〜19時です。
台北・龍山寺の装飾豊かな正面の門と、中へ入っていく参拝客
台北の龍山寺(艋舺龍山寺)。右側の龍門から入り、順に拝んで虎門から出る。 · 画像:CEphoto, Uwe Aranas (CC BY-SA 3.0)

ゴミとたばこ:罰金があるのはここ

街にゴミ箱が少ないのは日本と似ていて、意図的です。ゴミ処理は家庭が費用を払う仕組みで、台北市環境保護局は住宅街の問題の多い場所からゴミ箱を撤去し、今後は商店街、夜市、観光地を中心に置く方針。ゴミはホテルへ持ち帰るのが基本。空カップはチェーンのドリンク店、コンビニ、ファストフード店、スーパーがブランドを問わず回収します。 家庭ゴミの袋を街のゴミ箱に入れるのは厳禁で、台北市ではNT$3,600からの罰金。アパート型の宿ならホストに出し方を確認を。台北では市の指定袋(14リットル1枚NT$5)に入れ、回ってくる収集車に直接渡します。

ペットボトルを持って台北市の資源回収車へ向かう住民と、横で待つヘルメット姿の作業員
台北のゴミは収集車に直接渡す。車が来たら、分別した資源ゴミや指定袋を持って出てくる(松山区、2022年)。 · 画像:ThomasYehYeh (CC BY-SA 4.0)

駅、公共交通機関、タクシー、そしてホテル、商業施設、飲食店、バーなど屋内の公共の場所は、独立した喫煙室を除き禁煙。違反はたばこ危害防止法(菸害防制法)でNT$2,000〜10,000の罰金です。電子たばこは使用そのものが場所を問わず禁止で、罰金も同額。日本で使っている加熱式たばこも、台湾の健康リスク審査を通っていない製品は使えません。

大衆捷運法、台北MRT旅客規則、たばこ危害防止法、台北市環境保護局の公表内容。2026年9月確認
行為場所罰則
黄色い線の内側での飲食(水を含む)、ガムやビンロウMRTの駅構内と車内NT$1,500〜7,500
座席に寝そべる、ホームの黄色い警戒線を越える(注意に従わない場合)MRTの車内とホームNT$1,500〜7,500
有効な乗車券なしでの乗車台北MRT運賃に加え、運賃の50倍の違約金
禁煙場所での喫煙駅、公共交通機関、タクシー、屋内の公共の場所NT$2,000〜10,000
電子たばこ、未審査の加熱式たばこの使用台湾全土NT$2,000〜10,000
家庭ゴミを街のゴミ箱に捨てる台北市NT$3,600から

道路の渡り方

台湾は日本と逆の右側通行で、バイクがとにかく多い国です。道路交通安全規則では、横断歩道を渡る歩行者がいれば、信号の有無にかかわらず車は止まって先に通さなければなりません。危ないのは同じ青信号で曲がってくる車。右折車とバイクは肩の後ろから、左折車は向こう側から来ます。日本と向きが逆なので、渡る前に後ろを振り返り、渡る間も目を離さないこと。

バイクは歩道や店先のアーケード(騎樓)にも停まっています。台湾で有効な免許がないなら、レンタルバイクはやめましょう。バス停では、乗りたいバスが来たら手を挙げて合図します。

地震と台風

地震

台湾でも小さな地震は日常です。強い揺れが予想されると、中央気象署(中央氣象署)が該当する県や市の携帯電話へ、大きな警告音つきの「國家級警報」を送ります。気象署は日本の緊急地震速報に当たる仕組みだと説明していますが、対応端末にしか届かず、猶予も数秒から数十秒。日本のスマホで受信できると当てにしないでください。気象署が勧める行動:

  • 屋内:「趴下、掩護、穩住」(低い姿勢、頭を守る、じっとする)。丈夫な机の下に入り、窓から離れ、外へ飛び出さない。
  • 屋外:開けた場所へ移り、看板や植木鉢の落下に注意し、工事中の建物や電柱から離れる。
  • 車の中:急ブレーキを踏まず、減速して路肩に止め、エンジンを切って車内で待つ。
  • 揺れの後:エレベーターは使わず階段で。割れたガラスに備えて靴を履き、余震に注意し、海岸や港から離れる。

台風

台風が近づいたら、中央気象署の台風警報(颱風警報)と休業・休校の発表を確認します。休みにするかは各県市政府が決め、行政院人事行政総処(行政院人事行政總處)が一つのページにまとめて掲載。規則上、終日または午前の休業は前日の19時〜22時、午後の休業は当日10時30分までに発表されます。対象は正式には役所と学校だけですが、ツアー、フェリー、飛行機、列車も止まりやすいので予約ごとに確認を。

水、病院、緊急電話

日本の感覚で蛇口の水をそのまま飲むのはやめましょう。建物のタンクや配管で雑菌が入ることがあり、台湾自来水公司(台灣自來水公司)は煮沸してから飲むよう呼びかけています。台北自来水事業処(臺北自來水事業處)はMRTの駅や公園などに、そのまま飲める給水機「直飲台」を設置。ホテルではポットで沸かすか、ウォーターサーバーやペットボトルの水を使い、給水機の水はMRTの飲食禁止エリアの外で飲みます。

全民健康保険は居住者向けで、外国人は居留証を持ち、多くは6か月住んでから加入します。旅行者は全額自己負担(自費)なので海外旅行保険を。軽い症状なら診療所(診所)や薬局(藥局)、重ければ病院の救急外来か119番へ。パスポートを持参し、領収書(收據)と診断書(診斷證明書)をもらいましょう。観光署のUseful Tipsページに台北、台中、高雄の主要病院が載っています。

交通部観光署の掲載内容。2026年9月確認
番号用途備考
110警察無料
119消防、救急車無料
112携帯の電波が弱いときの緊急通報無料
0800-011-765交通部観光署の旅行案内ホットライン無料、24時間。中国語、英語、日本語、韓国語に対応
台湾のマナーと安全の早見表:MRT、列と座席、チップ、靴、お寺、ゴミ、地震、緊急電話の8項目
スクショして持ち歩きたい早見表。表記は現地の繁体字と英語、罰金と電話番号は2026年9月に公式ページで確認。 · 画像:Mokaair (© Mokaair)
詳しい説明を読む

八格速查:一、捷運黃線內禁止飲食,連喝水、口香糖、檳榔都算,罰鍰新臺幣 1,500 至 7,500 元;二、依月台排隊線排隊、先下後上、電扶梯握扶手站穩、深藍色座位是優先席;三、不用給小費,飯店餐廳常加 10% 服務費;四、門口有鞋架或拖鞋就脫鞋;五、寺廟由龍門進、虎門出,報上姓名生日地址,依序參拜;六、街上垃圾桶少,空杯交給超商或連鎖飲料店,臺北家戶垃圾丟清潔箱罰 3,600 元起;七、地震時趴下、掩護、穩住,震後不搭電梯;八、緊急電話 110 警察、119 消防與救護車、112 收訊不良時、觀光署 24 小時旅遊諮詢熱線 0800-011-765。Eight cells: no eating or drinking past the MRT yellow line, not even water, fine NT$1,500 to 7,500; queue on platform lines, let people off, hold the escalator rail, dark blue seats are priority seats; no tipping, hotels and restaurants often add 10%; take shoes off where you see a shoe rack or slippers; temples: in at the Dragon Gate, out at the Tiger Gate, tell the deity your name, birthday and address; few bins, return cups to shops, Taipei fines household rubbish in street bins from NT$3,600; earthquakes: drop, cover, hold on, no lifts afterwards; emergency numbers 110 police, 119 fire and ambulance, 112 with poor reception, 0800-011-765 tourist hotline.

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出典

旅の攻略ガイド